リスニングを上達させるには

“英語を聞き取れるようになるにはどうしたらいいの?”
はい。私にもそんな時期がもちろんありました。学生時代8年間も英語を勉強したのに、ネイティブスピーカーのスピードに全くついていけない。”きっと小さな頃から英語をやっていないと無理なんだ” と半分諦めていました。何を隠そう、私が英語習得をしたのは三十路を超えてから(あーーー年齢バレる)。それまでは、“今更リスニング力が上がるわけない!”と思ってました。

英語をものにしよう!と思うきっかけをくれたイギリスショートステイ。その当時の英語力。おそらくTOEIC400点くらい(はずかしい)。当然ですが、リスニングだけでなくスピーキングやボキャブラリも相当な低レベル。まさしく英語難民だったと思います。

アイルランド出身だったステイ先のパパの発音はさらに私の理解度を低下させる要因となりましたが、自分自身訛りをどうこう言えるレベルではなかったのです。毎日学校から帰ってくると、何か質問をされます。”~~~ to die?” 間違いなくそう聞き取っていました。
“誰が死んだの? どこで死んだの? いったい何を聞かれているんだろう???”と不思議でなりませんでした。
が、今となって思えば”What did you do today?”とかって聞かれていたのかな?と笑ってしまいます。

イギリス英語では”today”を”トゥディ”ではなく”トゥダィ”と発音するんです。他にも”can”は”カン”と言ったり、私が習ってきた英語(アメリカ英語)とは異なることさえ知らなかったという始末。
しかし、そんな私が英語を教えるレベルにまでなったのは奇跡的!!! ではありません。トレーニングすればきっとみなさんも習得できるはず。

“リスニング力を上げるには発音能力をあげろ!” 私のモットーです。

カナダ留学時に行った小学校の教育実習で、小学1年生のクラスを担当しました。そこで、問題発生。生徒たちはフォニックス(アルファベットの音の勉強)の授業で、聞いた単語を書くという問題をやっていました。私もあるグループを担当することになり、生徒たちに単語を聞かせなければなりませんでした。3問が終わり、なかなかうまくいってるな!と思っていた矢先の4問目、”up”。たったアルファベット2つのこの単語。私が発音をすると生徒たちは”ap”と書きました(( ̄▽ ̄;)!!ガーン) その後、何回か言い直しをしましたが、子供たちの顔には???がいっぱい。担任の先生にお願いして、発音してもらいました。。。
それから家に帰り猛烈に発音の練習をしました。どのくらいかというと、表情筋が筋肉痛になって顔が引きつるくらい(笑)。毎日毎日1ヶ月の教育実習が終わるまで。 それ以降、急に英語が聞き取りやすくなった実感がありました。
特別リスニングのための勉強をしたわけでもないのに、急に聞き取れるようになったのは、発音ができるようになったことの副産物だったのです。


“発音なんてどうでもいい!”とおっしゃる方もいます。でも、それで本当にリスニングできているのかしら?と不思議で仕方ありません。
自分が発している単語の音と聞き取った単語の音が異なる場合、脳で聞こえた音と持っている知識とのリンク処理が行われず雑音として処理されるといわれています。
脳が雑音として認識しようとしているものを、言葉として認識しようと努力するのは相当大変(そんなことが可能なのかな?)だと思いませんか?

発音能力を上げることこそ、リスニング力を上げるための効果的な方法です! 英語には日本語には無い音がたくさんあります。それを雑音と認識しないように、自分で言葉として発音することで、脳での処理方法も変わってくるはずです。

ちなみに、8歳くらいまでに英語の音を言語として認識できるようになった場合、大人になってからでもその能力は残っていて、雑音とは認識されることはないそうです。

努力なしには習得できませんが、やれば確実に上達します。効果的な学習法、ぜひ実践してみてくださいね!

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