スーパーヒーローはいい人?
バットマンや、スパイダーマンなどヒーローものの映画は、男の子に人気がありますよね。強いしかっこいいし。 日本でも戦隊モノは子供達に大人気!
ただ、このヒーローものを小さな子供達に見せることに警鐘を鳴らす研究者がいます。
なるほどね。と思う部分もありますので、ちょっと紹介したいと思います。
“幼児期にスーパーヒーローもののストーリーを観れば観るほど、大きくになるにつれて、身体的、相対的に攻撃的になる”と、この研究者であるSarah Coyne教授は報告しています。
大人には、ヒーローは弱者をを救う優しくてかっこいい対象なはずなのに、子供だと逆に攻撃的になってしまうってどういうことなのでしょう?
彼女は240人の幼児期の子供とその両親を対象に、子供達がどの位の頻度でヒーロー物と関わっているか(映像や漫画を観たり、おもちゃで遊んだり)や、その後の子供達の行動、子供達がヒーローのどんなところが好きなのかなどを調査をしたそうです。
すると、スーパーヒーローの行動により多く接した子供ほど、”何かに対して、叩いたり、蹴ったり、押したり、投げたり”などの物理的な攻撃や、仲間を罵ったり、仲間はずれにするなどの攻撃的行動を示したそうです。
スーパーヒーローが尊敬される理由となるストーリーの背景にあるメッセージを理解するには、子供達が幼すぎるのが原因と教授は考えています。子供達は、幅広いメッセージの中から、エキサイティングで楽しい暴力的な部分を拾い上げてしまう傾向があるよぅです。。
みんながみんなそうであるとは思いませんが、その傾向が強いと言うことなんでしょうね。
もちろん、教授もスーパーヒーローイズムを禁止しろと言っているわけではありません。それぞれのヒーローストーリーには、視聴する子供の適正年齢があると述べています。
ストーリーの裏に隠れている弱者を助けるというメッセージを理解できる年齢になったら、親子で一緒にみて、ヒーローの良い面について話し合うことに意味があると話しているのです。
確かに、アンパンマンを観ている年齢の子供たちは、アンパンマンが ”アンパンチ” をしても、それは悪者を倒すためであるということをしっかり理解していますよね。映像だけでなく歌でも正義を訴えてますもんね。きっとアンパンマンをきちんと理解できたら次のステップへ進むというのも一つの方法かもしれませんね。
ヒーローもののストーリーには、たくさんの素敵なメッセージが含まれています。大人には簡単に理解できるそのメッセージを子供達が理解できた時に、その子の成長を感じるというのも、親の醍醐味かもしれませんね!
参考文献:globalnews.ca