デカフェならOK?
前回に引き続き、デカフェにまつわるイロイロです。
では早速本題に。decaf coffeeによる健康被害は本当に無いのでしょうか?
前回紹介した通り、decafコーヒーはカフェインが97%除去されているので、レギュラーコーヒーに比べれば、カフェインによる健康被害は軽減されてますよね。
でも、でもなんです。
今回は、decafコーヒーに潜む危険性について2つの事をお伝えできればと思います。
まずは1つ目。decafコーヒーのカフェイン含有量についてです。
University of Floridaの研究結果でこの様な事が報告されています。
“People who are trying to eliminate caffeine from their diet should be aware that popular decaffeinated espresso drinks such as lattes (which contain two shots of espresso) can deliver as much caffeine as a can of Coca-Cola — about 31 milligrams.”
decafのエスプレッソ2ショットから作られるカフェラテには、コーラ1缶分のカフェイン(31mg)が含まれているというのです。
97%除去って、かなりな量がなくなっていると思いがちですが、まさかの量のカフェインが含まれているんですね。
コーラ1缶と聞くと、体に良くないという認識ではありませんか? そうなると今までの認識が180度ひっくり返されちゃいますね‥‥
軽いカフェイン中毒の私には到底無理ですが(汗)、妊婦さんなどカフェイン摂取が好ましくない方は、コーヒーは我慢!が1番安心ですね。
そして、もう1つはコーヒー豆からカフェインの除去方法についてです。
いくつかの除去方法がありますが、現在主に使われているもの3つを紹介しますね。
まず1つ目はthe direct solvent process
これは、薬剤を使ってカフェインを除去する方法です。塩化メチレン(methylene chloride)や酢酸エチル(Ethyl acetate)
などの化学物質が使われます。薬剤を使っていると言う時点で、敬遠したい気持ちになりませんか?
いくらコーヒーには残っていないといわれても・・・
2つ目は、the swiss water process
これは化学物質を使わずに、水を使ってカフェイン除去をすると言うもの。安全性は高いのですが、水っぽくなり、また風味が損なわれるのが難点です。
この抽出方法であったとしても、風味を出すために添加物が加えられるような物には注意しなければなりません!
3つ目が、the supercritical carbon dioxide process
これは、超臨界流体となった二酸化炭素を使ってカフェイン除去する方法です。安全性が高く、さらに風味も比較的損なわれない方法なのですが、コストが高となるため、コーヒー価格が高くなってしまうというデメリットがあります。
でも健康のことを考えるのなら、この方法がいいのかな。
レギュラーコーヒーと健康に関する調査は長年にかけ、多くの研究機関により行われているので、良い悪いを含め様々な研究結果が報告されています。
一方、decafコーヒーの研究は歴史も浅く、あまり広まっていないのが現状です。そのため、decafは安全と間違った認識を持ち易くなっています。
decafeだからと言う理由だけで、安心と思わず、どのような製造工程を経て、添加物はどうなっているのか?など成分も確認し、また1杯にはどの程度のカフェインが含まれるのかの確認も必要要があるということですね。
食べ物による健康への影響はカフェインだけにとどまりません。偏った情報に翻弄されないようにしないといけないですね。
私も少しコーヒー控えるかなぁ・・・