空耳アワー?
前回記事で脳が言葉の認識していない音は雑音に聞こえるという話をしましたが、雑音までランクダウンされなくとも、自分に馴染みのある全く別の言葉に置き換えてしまうということがあります。タモリさんがやっている番組の空耳アワーってコーナー聞いたことないですか?英語の歌が変な日本語に聞こえるという(笑)、まさしくこの現象ですね。
これは日本人に限ったことではなく、ネイティブスピーカーの間でも聞き間違いや勘違いがされることがあるんですよ。ただし、日本人の聞き間違いのプロセスとは異なるとは思いますが。。。
では、我々日本人の場合、どのようにして聞き間違いが起こるのでしょう?
日本語は1つ1つの文字に母音が含まれています。このとても聞きやすい音にすっかり慣れている私たちが英語の聞き取りに苦労してしまうのも仕方の無い話です。中でもたちの悪いのは、カタカナ英語です。母音の強い日本語として脳が認識している以上、正しい発音で話された子音を多く含む英単語とのリンク付けは不可能に近いでしょう。
私が中学生の時の話です。皆さんもご存知の”水曜日”という単語–Wednesday。担当の先生は記憶しやすいようにということで教えてくださったのだとは思うのですが、何度も復唱させられたこのフレーズ“水田に苗を植えんずでー”。 1つ1つの文字に母音が含まれている日本語特有の音です。本来なら2音節で言わなければいけないのに、5音節・・・(痛) こんな感じで脳に記憶させてしまうと、誤認識が起こるのは当然ですよね。
単語単体でも苦労しているのに、これが文章となるとさらにやっかいなことが起こります。
英語は単語単体で発音するのと文章の中で発音されるのとでは、同じ単語でも発音が異なることがあります。“schwa”と呼ばれるものなのですが、あいまいな発音をします。そして弱くも聞こえます。時には聞こえてこないことも。。。(驚)
さらに“connected speach”といって幾つかの単語をつなげて発音されることもよくあります。”don’t you”は”ドント ユー”ではなく”ドンチュー”と言うのは、きっと皆さんもご存知じゃないですか?
この様に英語は口語で発音記号通りには話されず、いろいろなテクニックを使って話されているのです。なので、リスニングが難しいのは当たり前! だってネイティブスピーカーだって間違えることがあるんですから!
じゃあ、ネイティブスピーカーは消えちゃってる音をどうやって拾ってるの?ということになりますが、彼らも全単語をクリアに拾えているとは限りません。前後の単語であったり文脈から推測して理解をしているのです。
同じように日本人もこの能力を鍛えれば、リスニング力が上がるということです。そこでお勧めするのが多聴とディクテーションです。多聴のポイントは前にお伝えした通りです。ディクテーションとはいわゆる書き取りです。全ての単語を書き取るというものですが、重要なのはどの単語が弱くなるのか、ほとんど聞こえていないのか、どの単語がつなげられているのかというのを知るということです。
まずは聞こえた単語を書いてみます。次に聞こえなかった単語に注意しながらもう一度聞いてみます。そこで、1度目では聞き取れなかった単語が聞こえてくると思います(聞こえない場合は何度も聞いてみる)。もうこれ以上わからないとなったr最後にスクリプトを見ながら聞いてみて、聞き取れなかった単語をチェックします。これを繰り返していくと、だんだんとパターンがわかるようになりリスニング力が伸びてくるはずです!
なかなか大変な作業ですが、音を脳に認識させることが重要です。ただ聞き流すだけでは得られない能力をつけてくださいね!